毎年やっている乳がん検診ですが
今回はまさかの「要精密検査」が出たよぉぉ!!
ががががーーーんん
乳がん検診の機材のレベルがあがったらしく、結構多くの人が「要精密検査」になっているようです。
「乳がんは早期発見できれば9割が治る」と言われている時代なので、こうやって怪しいものを見逃さないようにしてくれるのは、本当にありがたいです。
今回の記事は、乳がん検診で「要精密検査」になった筆者の体験レポです。
それではどうぞ、少々長めですがお付き合いください!
要精密検査までの経緯
毎年受けている乳がん検診。
今回は会社負担の健康診断項目内にあったため超音波検査をやりました。
去年もやってる。
で、今年はちょっと違った。
技師さんが超音波検査のセンサーを左脇下らへんで何往復もしている!
ちょっとぐりぐりしたり、その度「カタカタタタ」と何かをパソコンに打ち込んでる。
えーーなんか長くない??
嫌な予感するんだけど、絶対そこに何かあるよな???
その結果…
全然聞いたことがない漢字の羅列と共に要精密検査を頂いちゃいました。
ちなみに去年は「乳腺嚢胞症」というものが同じ所にあった。
それがなんか変なんなっちゃったのはわかる。
腫瘤非形成性病変とは、超音波所見の用語であり、腫瘤に対して「腫瘤では無いが、病変を疑う所見」のこと。
引用元:江戸川病院乳腺外科 乳がんプラザ
2歳上の友達が3年前に乳がんになってから、婦人系の病気には結構敏感になってるっていうのに…
- 毎年乳がん検診(超音波)を受けている
- 左脇下に嚢胞は毎年あったが要精密検査は初めて
- その箇所は生理時になると痛い
- しこりはあるような、ないような
- 家系でがんの人はいない
この後、「乳がん 精密検査」をリサーチをしまくるのでありました。
精密検査してくれる病院探し
とりあえず健康診断をしたクリニックへお医者さんの見解を聞きに行くことに。
エコーで見たら、影が縦長なんです。
縦長だと何かまずいのですか?
良性の場合は横に伸びる場合が多く、縦型だと悪性の可能性があります。
悪性…(脳内:あくせいあくせいあくせいあくせい)
形だけでは判断がつかないので、針生検する必要があります。
針生検…(脳内:あくせいはりあくせいはりはり)
うちのクリニックでは針生検ができないので大きい病院に行ってください。紹介状書いときますね。
なんだかんだ大丈夫じゃね?と思ってた私の思いはすぐに崩されました。
お医者さんから出た言葉は「悪性の可能性」でした。
まだあくまでも「良性かもしれないし、悪性かもしれない」という見解。
でも私は「悪性」のインパクトが大きく、もはや気分はがんの告知をされたの同然の心境。
とにかく早く物騒な名前の、その「針生検」とやらをやらねば!
(怖いけど、めっちゃ怖いけど)
大きな病院は予約が取れない!
紹介状を書いてもらった大きな病院へ予約の電話をしたら…
「あー、すごい混んでるので一番早くて12月中旬(約2ヶ月後)ですね。うちの提携のクリニックで調べて”がん”と確定したらまた予約してくださいねぇ」
お、おう…
「がん」と診断されないと相手してくれないようだ。
その病院とは今後ともご縁がないことを祈って他の病院を探すことに。
コロナ禍ということもあり、どこのクリニックも予約必須です。
ちょうどいい場所にあるクリニックを見つけて、1週間以内の予約が取れたのでそこにお世話になることにしました。
- 電車一本で通えて駅から近い
- 針生検ができる
- MRIがある
- 専門クリニックである(ブレストクリニック)
- 新しくて綺麗で最新設備がある
- 土曜&隔週で日曜もやっている
- 先生は男性だが、技師さんは全員女性
どうせなら最新の設備があるところがいいと思って検索しました。
特にMRI設備があるクリニックはなかなかない!
いろんな検査するのに、一つの病院でできるのはありがたい。
恐らく今後の乳がん検診もここの病院になるだろう。
超音波(エコー)検査の内容と感想
まずは超音波検査。
超音波検査とは、胸に超音波を当てて反射波を画像に映し出すことで胸の中にしこりや腫瘤を発見する検査。被爆の心配はなし。胸にダイレクトにセンサーを当てられるという、ちょっと恥ずかしい検査。
乳がん検診で毎年やってるやつを改めてやりました。
このクリニックのエコーは最新型らしく、しこりの硬さや血流までわかるようだ。
悪性の可能性の一例として、硬くて内部の血流が多いという特徴があるんだそう。
- 痛みなし
- 10分から20分くらい
- 上半身裸なので寒い
- じっくり検査されるので腕をずっと上げているのが辛い
超音波検査は毎年やってるので緊張しないで済みました。
マンモグラフィ検査の内容と感想
続きまして、超音波と同じ日にマンモグラフィ検査。
マンモグラフィ検査とは、胸用のレントゲン検査。微細な石灰化を見つけるのが得意で、国は40歳から2年に1度の検査を推奨している。放射線被ばくありだけど、日常と変わらない程度らしい。(妊娠中・授乳中は基本的に受けられない)
若い人は乳腺が発達していて、マンモじゃ病変発見するのが難しいから、40歳以降の人がよくやるやつ。
もう、散々先輩方から脅されてる検査。
痛いって有名です。
なんせ、胸を台の上に乗せて板で圧迫して薄く伸ばして撮影するんだよね。
物理的にいけるのか…?
私は初挑戦!(怖い)
- 痛い!(脳内でぬおおおおおって叫んだ)
- 10分から20分くらい
- 上半身裸だけど脇汗めっちゃかいた
- え?横からもぺったんするの?
- 途中から「何やってんだろ私」ってなった
噂通り痛かった…
特に生理直前の胸が張った状態だったので余計に痛かった。
技師さんが胸をいい位置に持ってくるために、「私の胸で和菓子でも作るんか」ってくらい胸を持ち上げだり板に均したりしてて笑えてきたわ!
気分は「鎌倉名物たこせんべい」。
当分、やりたくないなぁ…
このクリニックでは、やはり最新機材で3Dで見れるらしい。
超音波&マンモを経ての途中診断結果
まず、マンモグラフィですがこちらは特に問題ありませんでした。
あーよかったーー
ただ、3Dで見るとやはり左脇下に何やら袋状に丸くなっているものが見えます。それを超音波で見たものがこちらです。
(料理番組の進行みたいだな)
やはり縦長のものがあります。大きさ21mm×11mmです。
え、結構大きくないですか?
そうですね。健康診断のデータよりも大きいです。ただ、悪性の場合は1年でこんなに急成長しないと思われます。
あーよかっ…
ただ、やはり縦長なのと、少し硬さがあるのが気になります。
(いい情報と悪情報の緩急よ!!)
しかし、血流はそこまでないようです。悪性だと血流が多い場合があるのです。
あの…結局どっちなんですかね…
今の段階で「乳腺症」なのか「悪性」なのかどちらとも言えない状態です。ですので、次回MRI検査でもっと詳しく調べましょう!
ここまでの検査では、結局、悪性なのか良性なのか「わからない」という診断でした。
おいおいおい!
悪そうな方が多いじゃねーか!!
日を改めてMRI検査をすることになりました。
乳房MRI検査の内容と感想
さて、日を改めてMRI検査です。
MRI検査とは、強力な磁石と電波を使って、体内の状態を画像にする検査。MRIでしか見つからない乳がんもあるんだとか。造影剤を用いる場合もある。放射線による被爆はない。
MRI検査は他の検査と違って、注意事項が多いです。
- 貴金属
- 化粧品全般
- カラコン、サークルレンズ
- ネイル
- マスク(ワイヤーあり)
- ヘアスプレー、制汗スプレー
- 心臓ペースメーカー
- 人工内耳
- 歯列矯正ワイヤー
とにかく磁気が反応しちゃうものは身につけちゃダメ
ということで、検査当日はノーメイクで向かいました。
(銀歯は外せないのでそのままやる)
検査の時期は指定があって、乳腺が写しやすい生理5日目〜12日目のどこかでとのことでした。
さらに造影剤という画像を写しやすくする注射をします。
こちらも少ないけど副作用があるものなので、説明を受けて同意書にサインしました。
造影剤の副作用で嘔吐してしまう場合があるそうで、検査3時間前以降は固形物を食べるの禁止と言われました。(水はOK)
- うつ伏せ40分はきつい(おでこが痛くて限界)
- ヘッドホンの意味ないくらいうるさい
- じっとしているのが辛い
- 造影剤注入した時は腕がピリピリした
- 造影剤の軌道確保の注射を1回失敗されてそれが痛かった
- 造影剤の副作用なのかは不明だけど、二日間くらい頭痛と吐き気と胃の調子が悪かった
これも嫌な検査だったなぁ…
MRI検査は以前したことがあったけど、うつ伏せは初めて!
あいかわらず音がうるさすぎて、業務用コピー機の中にいるみたいだった…
検査前に造影剤の軌道確保のために血管に管を通すのだけど、失敗されて結局手首になりました!(失敗したところは青たんになってました)
こちらも当分やりたくない検査です…ぐったり
MRI検査を経て途中診断結果
MRI検査を経て、今までの画像を総合的に見た結果ですが、カテゴリー3といったところでしょうか。
カテゴリー3とは…
がんである可能性を示す5段階のうちの3です。1は異常なし、2は良性(がんではない)、3は良性だけど悪性も否定できない、4は悪性の疑い、5は悪性となっています。
なんかとっても微妙な位置
そうですねぇ。良性と言い切るためにはやはり、針を刺して組織診するのがいいでしょう。ただ、経過観察もしてもいいし急がなくてもいいでしょう。
針をするかしないかは、私が決める感じですね
はい。画像診断ではここまでの診断が限界なので。これから妊娠を望まれる方となると、早めに決着をつけるために針刺しちゃった方がいいかもですね。
ぐぬぬぬ…痛いのは嫌だけど…やります!!(白目)
わかりました。では事前の血液検査をやりましょうね。
そんなこんなで、胸に針をぶっ刺すことに決めた私です。
針生検(吸引式乳房組織生検)の内容と感想
最後の検査、針生検です。
「針生検」といっても、針の太さや方法によって色々あるみたいです。
今回私がやったのは「吸引式乳房組織生検」というものでした。
吸引式乳房組織生検とは、乳房組織を吸引しながら採取し病理学的に調べるもの。がんとなった時にはどのタイプのがんなのかも同時に調べられ、がん治療の方針も決められる。
もう怖いよね。
胸にボールペンの芯くらいの太さの注射を刺すんだもの!
一応、手術の部類に入るのでこれも同意書にサイン。
事前の注意事項はないので、MRIより気軽に受けられちゃうのが謎。
私は超音波を当てて場所を見ながら刺す方法でした。
(マンモやMRIをやりながら刺す人もいるらしい)
- 麻酔がめちゃくちゃ痛くて泣いた
- 麻酔効いた後は痛くないけど状況で泣けた
- ズズズズズって吸う音がした
- 止血は先生が全力で押すので痛い
- 針を刺すのに5分、止血で20分
- 術後のガーゼを抑えるテープ跡が痛痒くて地獄だった
もうとにかく麻酔が痛かった!!
「いてぇぇぇ」って思わず言ってしまった…
その後はいつ太い注射されるんだ?って思いながら構えてたら吸われた音がして終わった。
噂に聞く「バチン!!!」って大きな音のやつではなかったことにホッとした…
片乳丸出しの明るい超音波室で、すんごい力で傷(乳)を抑える先生。
その光景に途中から「何やってんだ、私」感は否めない。
その後、すぐ帰宅してその日はお風呂もシャワーも禁止!
翌日シャワー解禁、翌々日湯船解禁でした。
止血用のテープを剥がしたら、皮膚まで持っていかれてしまい、それがめちゃ痛かった。
そしてみみず腫れのようになったテープ跡が痛痒くて、すこし色素沈着してしまった。
傷口自体は目立たず痛くもなく。
なぜか傷口近くに血豆ができててそっちが痛々しかった!
なんとか乗り切って、あとは結果発表のみ!
結果は2週間後!
運命の生検結果発表
怖かったので、夫と一緒に結果を聞きに行きました。
二人とも緊張で手汗ダクダクなのに手が冷たい!
先日の生検結果が出ました
(心の中でドラムロール:ドゥルルルルルルルル…)
良性でした
よかったよぉぉぉぉ
結論としては乳腺線維腺腫というものです
乳腺線維腺腫とは、正常な細胞が過剰に増えてできたしこり。線維腺腫のしこりは境界がはっきりしていて、よく動くのが特徴。
しらたまんさんの場合、ちょっと特殊でして、正常な乳腺症が混ざったタイプだったんです。そうすると画像は不明瞭な境界で形もいびつになってしまうんですね。
今後、これががんになることは?
基本的に、これが悪性に変わることはないです。ただ、大きくなったら切除が必要です。目安としては3cmですね。
私は2cmだからあと1cm…
まぁ、小さくなることもあるので、これから経過観察していきましょう。次回は半年後に来てくださいね!
こうして、乳がんという結果は免れたのでした!
ちなみに、会社の健康診断では乳がん検診を受けないように言われました。
また同じ箇所で要精密検査出される可能性が高く、そうなるともう一度検査しなくちゃいけなくなるそうです。(絶対いやだ)
おまけ:初診から最終結果までのかかった費用
今回の結果が出るまでにかかった費用は39,530円でした!
まあまあな出費
吸引式乳房組織生検は手術の部類ということで、都民共済に請求対象か聞いてみましたが対象外とのことで保険金はもらえませんでした。
中には保険金もらえる保険もあるようなので、ご自身の保険に問い合わせてみてください!
以上!乳がん精密検査のレポでした!
みなさん、健康診断は受けましょうね!
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